2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧

本は借りるのではなく買おう、さもなくば街に出よう。

僕は大抵、目に付けた本は、買うことにしています。 今年に入ってからも、恐らく50冊以上はAmazonを経由して本を購入しているでしょう(そのほとんどが中古本なので総額自体は大したものではないですが)。本に対する情報を得たら、その内容を点検して、買う…

手のうちを完全に明かしたとき、初めてその人は何か書き得るのかもしれない。

数日前、とあるブログのエントリーが、SNS界隈(といっても小さな領域なのでほとんどの方はご存知ないかもしれません)で中々の反響をもって受け入れられました。 ブログで家族を養えるのか「ブログを挫折しそうな12の理由 というか、もう無理かも」 http://…

迷ったら、とにかく書けばいいんじゃない?

ブログを始めてから、まだ、たった3つ程度しかエントリーを書けていないのであれですが、今回は、ブログにおいて、さらに言えば人間活動全体において、とても根源的な「文章を書く」という行為について、考えてみます。 「文章を書く」というのは、とても曖…

“斎く”場所ならどこにでもある。 【書評】海野弘「書斎の文化史」

「勉強する」または「モノを書く」という事が、「スタディ・ルーム(書斎)」で主に行うものだ、と大まかに決められたのはいつの時代なのでしょうか。 全ての人が、スタディ・ルーム、書斎を主に知的活動の拠点にしているわけではありません。例えばフィール…

「パズー」という実践的ロールモデル ー空高く地深く往還する精神

先のエントリーで、「アカデミズム・フェティシズム」と言うべきような、文系的な研究環境に対する偏愛のようなものを、渡部昇一の本を挙げて書き綴りましたが、この本に出会うずっと以前に、そのフェティシズムの萠芽ともいうべきようなものが、ある「人物…

静かな部屋と、カルタイ・カステン。 【書評】渡部昇一「知的生活の方法」

英語学者の渡部昇一さんが、30年以上前に書いた「知的生活の方法」 という、僕の大好きな本があります。 多くの方がビジネス本や、知的生産技術系の本を手に取るのと同じ様に、僕もこの本を、自分の研究活動に役立てられないだろうか、という実利を求める動…